2008-01-01から1年間の記事一覧

行進

深夜、たばこを買うためにコンビニへゆく。駅付近でさえ静か。どこへ目を向けてもクリスマスらしさ、年末らしさが皆無であって、ただ寒いだけ。肌できりきり感じる真の季節感。 コンビニに入る。人の声がある。店員同士の会話かと思ったが、お客が一人で携帯…

京王

こんにちは。宮本、後藤それぞれの出演する舞台がもう間もなく始まります。最寄り駅が下北沢と吉祥寺ですから、井の頭線でピュッと行けます。最近の僕は、FIREMANを目覚ましアラームにしています。

冬景色

ゆく道におびただしい数の黄色の葉が落ちていた。 絶えず吹きさらされ落ち着かない様子であった。 僕はただ踏んで歩く。 バサバサ鳴らして踊りまわるような乱暴な少年性はない。 しおりにでもしようかしらなどとうっとりする乙女心もない。 そんな僕が思うこ…

超経験者

映画ハッピーフライトの宣伝を観る。フランク・シナトラである。そういえばベスト盤が家にあったはずと探し出し、久しぶりに聴く。あの声である。なんだか楽天的な気分になる。すべての曲が、「ふふ。そういうものなのさ」と歌われているように感じる。「失…

チクタク言う音が気になるため、うちの時計はスイスイ進む秒針を備えてあるタイプなのだけど、最近じゃこいつが絶えずジリジリ言う。おそらく内部のゼンマイ的な何かの音なのだろうが、スイスイ進んでくれなくては弱る。電池を交換しても止まずにジリジリ言…

にょろ

信じられるか。 ジーンズのすそに、ヒルが引っ付いていた。艶やかな黒の、中指ほどの大きさのヒルだった。頭か尾かは知らないが、先端がちぎれており、身体と一緒に引っ付いていた。たまげた。息を飲んだ。 帰宅し、ジーンズを脱ぎ、ベッドの上に放り投げて…

本能寺

日付が16日になって数時間後の深夜、テレビで放送していたライブ番組をたまたま観る。ZAZEN BOYSを久しぶりに視聴する。こりゃ大変なものだ。こういう音楽を深夜に聴いたら大変だ。例えばラジオなんかで流されちゃ、たまったもんじゃない。神経を引っ掻く爪…

猫に興味

アルバイト先の路地裏にノラ猫がいる。 白と灰色の猫である。 いつもいるわけではないが、たまに見かける。 僕が働き出すよりずっと前からいるらしいので、勝手に「先輩」と呼ぶことにしている。そんななか、最近数匹の子猫が新たに仲間入りしてきた様子であ…

エスプレッソ

コーヒーを用意することを目的に、カップ片手に部屋を出て、ついでにトイレに向かう。これが日に何度もある。目的とついでが逆の場合もあるが、とにかく繰り返す。なんだろうか。こりゃあ水を運んでいるだけじゃあないか。蛇口の水を身体で受けて、詳しくは…

百物語

鶴亀鶴亀。縁起直しに唱える言葉だそうです。つるかめつるかめ。なんともほのぼのとした間抜けな表現だ。 ところで僕の場合、普段の生活上で何事かが起こった際に、直ちにそれを縁起の良し悪しに結び付けて考えること、あまりないかもしらん。運の良し悪しと…

そっとブログに書いておく

左手でトマト缶をしっかりと握り、テーブルの上に固定する。右の指で上蓋を引き上げようと力んだところ、つまみの輪っかだけがペキッと折れた。なんて謙虚な悲鳴。缶切りを探している間じゅうずっとゴボゴボ怒鳴っている鍋が神経を刺激する。消火する。 初め…

28日

朝も夜も寒くなったもんだ。秋の訪れだもんだ。ああ動くもんだ。世の中が動くもんだ。

25日

いまだタスポを持っていないので煙草を買うならコンビニで。今日、いつものファミリーマートでマルボロを二つ買おうとしたら、店主らしきおじさんが「マルボロはですねぇ」とかつぶやきながら、並んでいるそれを取らずにまるで見当違いの棚をがさがさやって…

コーヒーカップス

もともと長いと思っていた「コーヒーカップオーケストラ」を「コーヒーカップス」という名前にして、宮本と二人でコントライブ「東京コントメン」に新人枠でお邪魔していた今夜。コントライブ初参加。控室は出演者の煙草の煙で目にしみるほどもくもくしてい…

一安心

新しい電池パックをようやく入手。これでバッテリー切れを気にせず携帯電話を使用し続けられる。めでたしめでたしだい。

また豪雨かっていう話

昨夜、弁当屋を出たら豪雨。「ひどい雨だねぇ」と弁当屋の親父。店の出入り口までのそのそやって来てそう言う。空へ苦笑いの男が二人。 さて傘はある。弱まることを期待して喫煙所で一休み。勢いを増すばかりの雨。どっかにあるダムのことをふと思い、よかっ…

トウキチロウ

たまに立ち寄る書店に今日も立ち寄った。 そこで働いているある店員、木之下さんは実に仕事熱心で、いつも本の補充ばかりをしている。 ちなみに木之下さんは僕がつけたあだ名。 本を手に取り、澄ましてパラパラやっているお客のすぐ横にでさえ、ババババッと…

んぁあ〜っていう

ザ・ヴァーヴの新譜を購入。なんとなくそればかり聴いている。 アルバム一曲目がビシリとかっこよければ全体的にまとまったいいアルバムという印象があって、一曲目は重要だなぁと思う僕はただのリスナーであって、つくり手にしてみりゃ当然、一曲目ってのは…

モバイル

コーヒーカップ宮本が携帯電話をなくしたというのでその場にいた僕が何度か彼のそれに電話をかけてみたものの留守番電話のサービス案内に繋がるばかりで手掛かりはまったくなし。結局は家にありましたっていうめでたしめでたしな話なのだが、一方でめでたく…

浦島

エキサイティングな時間はすぐ過ぎて退屈な時間は長く感じるっつーわけで、そういう理屈のまんま、つまり数字とか針とかを無視してくれてやり、10年ぶんの10分を味わってみたいものだなーと思う。それがべつにエキサイティングな時間である必要はなく、…

ボランボラン

久しぶりに松屋で豚めしを食べた、てゆーかブタメシっていうと非常にインパクトが強い。まぁとにかくそれの「並」サイズを注文したのだが、その値がおよそ煙草一箱ぶんであると気付くと妙な感覚。んー、と食券を眺める。と、「オンラインゲーム」の文字があ…

警報警報

雨が降り傘をさして歩道をゆけば、人とすれ違うその瞬間に、こりゃ失礼というふうに傘をさっと傾け合う歩行者のマナー。これは、一対一であればさほど問題なくこなせる基本的なものなのだけれど、行き来する人と人とがせめぎあうような場であれば、左右へと…

癇癪蝉

深夜。 ヤカンで湯を沸かす。 シュゴーッという音が沁みる。 ぼんやりとして立ち尽くし、ただ正面を見る。 と、窓にセミが一匹張りついていることに気づく。 さて。 湯はまだ沸かぬ。 さてと。 なんだ。ミーンとでも鳴いてくれてもよさそうなものを。 ミンミ…

八月も末

風邪でずっと寝込んでおり、ふと目が覚めることがあってもなにをするでもなく、何気なくテレビをつけるとオリンピック競技が放送されていて、ぼんやり眺める。あれこれ考える必要がなく、ただ映像だけを眺めていられるという点で、なんつーか単純に目を楽し…

真冬日真夏日

風邪でお休みしていたブログを再開します宣言から始めます。お盆は文字通り休んでいました。布団の中で。思えば今年の一月、つまり真冬にもひどい風邪をひいており、そんで今回は八月、つまり真夏であることから、なんだか非常にわかりやすいというかなんつ…

MEXICO

メキシコ! 今日も相変わらず暑いので夕食になにか辛いものを食べようとひらめき、じゃ具体的にどんな辛いものにしようかと考えていたら、こう来た。 メキシコ! 辛いなぁー辛いだろうなぁーメキシコ料理。暑い暑い夏の日にゃーぴったりに違いないってまー暑…

八日

今朝。 生きた蝉を片手で支配しながら楽しんでいる小学生男子とすれ違った。 ただただ驚き。 そういう人もいるのだ。 例えば、遠くの蝉の声を耳にして夏らしい風情を感じる人もいる。おんなじ条件で、それを忌ま忌ましく感じる人もいる。あと蝉を食う人もい…

駄駄々

お酒を飲むと頭がカッとなってきて、んんんーという気分になるのだけれど、それはあえて文字にしたところのんんんーであって、どうにか言葉にしてみりゃあ「けしからーん」みたいな表現になりますが、何が「けしからーん」のかはよくわからず、という、冒頭…

コーヒーカップオーケストラの会にて

居酒屋でお酒を飲む。後ろのほうでは、知らん人がお酒や料理を運んでおり、お金を稼いでいて、僕はそれをだらだら飲み食って、お金を支払う。店内のテレビでは、知らん高校生が必死で野球をしており、僕はそれをゆるゆる観る。帰り道、もう午前一時くらいだ…

カルピス

正面からおばちゃんがゆらゆらと自転車でこちらに向かって来たので、僕の右側を通すべく、僕自身は左に身を寄せた。ら、そのおばちゃん、脇をぼんやり見ている。そこはちょっとした商店街であるから、店頭に何かお目当ての商品でもあったのだろうか。そのま…